
日本の高齢者の9割が下流化するって本当?
「下流老人」一億総老後崩壊の衝撃
藤田 孝典 著
朝日新書 2015年6月
を読みました。
私のサイトの中でも「下流老人」に関する記事は高いご関心をいただいているようです。
繰り返し1つお断りなのですが、著者の藤田氏は著書冒頭で
「下流老人」という言葉は差別するためのものでなく、
今実際に起きている現状を端的に伝えるための手段としての言葉だそうです。
私もその考えに同感ですし、それに準じてこの言葉を使わせていただきます。
「下流」という言葉を聞くと、ドキっしてしまのう人が多いのではないでしょうか。
そうです私達日本人は自分自身を中流、もしくは中流以上と感じている人が
圧倒的に多いからです。
ここで、この本で藤田氏の言われている「下流」の定義を確認しておきますと、
以下抜粋。
“まもなく、日本の高齢者の9割が下流化する
本書でいう下流老人とは
「生活保護基準相当で暮らす高齢者、
およびその恐れがある高齢者」である。
そして今、日本に「下流老人」が大量に生まれている。
この存在が、日本に与えるインパクトは計り知れない。”
非常に重たい言葉ですね。
ついでに生活保護基準についても触れておくと、
“「生活保護レベル」とは「生活扶助費」と「住宅扶助費」を
合わせた金額を指す。
生活保護費は、自治体や世帯員の状況や程度によっても支給額が異なる。
例えば、首都圏にすむ1人暮らしの高齢者の場合、月額約13万円。”
将来高齢者の9割が、下流化するというのです。
ショッキングな内容です。
下流老人には以下の3つ「ない」が特徴的です。
①収入が著しく少「ない」
②十分な貯蓄が「ない」
③頼れる人間がい「ない」
3つの「ない」がそろっていることが多いのです。
これら3つの「ない」のうち、どれか1つでもあれば...
例えば十分な収入がなくても貯蓄があったり、
援助してもらえる家族や地域の縁があれば、
最悪のケースに陥らずに済むのでしょうが。
ご自身に当てはめてみて、いかがですか?
私は他人事ではないです。
差し迫った問題として、70代の国民年金で生活している
4人の親を思い浮かべます。
プロフィールにも書きましたが、両実家とも自営業でした。
ご想像の通り充分な年金も退職金もありません。
なんと細々かやれているのは「住む家」と「健康」があるからです。
でも、いつバランスを崩すかはわかりません。
例えば、大きな病気や認知症。
誰にでも、とても身近な問題です。
総務省「家計調査」によると、
世帯主が60歳以上、無職世帯の1ヶ月の支出は次のようになっています。
月間約24万円。
これは、あくまでも平均の金額です。
当然家庭によって異なります。
老後はお子さまの教育費などはかからなくなるのですが、
思った以上に基本生活費は減らない、とお感じになりませんか?
1つ言えることは、この結果は総務省の調査によるものであるということです。
投資信託会社や保険会社など、民間の会社が将来の不安を募らせるための
データではないということです。
参考までに、生活保険文化センターの「生活保障に関する調査」(平成25年度)では
「ゆとりある老後の生活費」は平均で35.4万円となっていますから。
老後の生活費、月間約24万という金額です。
あくまで平均であることを加味しても、
先ほどの生活保護費の13万というのはこの半分に近いわけです。
非常に厳しい金額です。
これが下流の現実です。
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その答えは3つの「ない」の裏返しになるでしょう。
①収入が著しく少「ない」→ 老後にも収入が入る仕組みを作っておく。
②十分な貯蓄が「ない」→ 必要資金がいくらか算出する。
その額に近づけるべく貯金をする。
③頼れる人間がい「ない」→ 家族との時間を作り絆を深める。
地域の人とも積極的に交流する。
あなたは、どれから始められますか?!
①②はお金の問題。
③は人間関係の問題。
どちらが足りなくても幸せに、安心して暮らせません。
早く気づいて早く準備を始めるのが得策ではないでしょうか。
準備期間は長ければ長いほど、無理なくできます。
あと5年で準備しなければならないのと、
あと20年で準備するのとでは訳が違います。
神様は何人にも時間だけは公平にくれました。
ぜひ、あなたらしい方法で、準備を始めてください!
あなたの幸せをお祈りしています!
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①②の準備には【副業】がお薦めです。
私はもう始めました(^_^)/
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もはや年金は十分ではないと、あの方が言ってます。